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じゃがいもの植え付けと土寄せの基本:初心者がまず押さえる育て方

じゃがいもの植え付けと土寄せの基本:初心者がまず押さえる育て方

じゃがいもは、植え付けの深さと土寄せのタイミングを外さなければ、家庭菜園でも育てやすい野菜です。最初に大事なのは、種いもを適切な間隔で植え、芽が伸びたら土を足して、いもに光を当てないことです。

特に土寄せは、収穫量を増やすためだけの作業ではありません。いもが地表に出て緑色になるのを防ぎ、雨水が株元にたまりにくい形に整える意味があります。

最初に確認することは、次の4つです。

  • 種いもは食用ではなく、園芸用の「種いも」を用意する
  • 植え付けは地域の気温に合わせ、遅霜や高温を避ける
  • 株間は30cm程度を目安にあける
  • 土寄せは芽かきのころと、草丈25〜30cm前後のころに行う
目次

結論:植え付けは浅すぎず、土寄せは2回を目安にする

初心者は、じゃがいもの管理を「植え付け」「芽かき」「土寄せ」「収穫」の4段階で見ると迷いにくくなります。

植え付けでは、種いもの上に5〜6cm程度の土をかけるのが基本です。浅すぎると乾燥や露出の原因になり、深すぎると発芽まで時間がかかります。

土寄せは、農林水産省の家庭菜園向け資料でも、芽かき時と地上部が25〜30cmになったころの2回が目安として示されています。1回で済ませようとすると、雨で土が流れたり、いもが大きくなる途中で地表に近づいたりします。

ここがポイント: じゃがいもは「植えた場所の下」ではなく、種いもより上の茎から伸びた地下茎の先に新しいいもができます。だから、株元に土を足して育つ空間を作ることが大切です。

植え付け前に準備するもの

畑でもプランターでも、最初にそろえるものは大きく変わりません。ただし、プランター栽培では土の量が収穫量に直結しやすいので、容器の深さを軽く見ないことが大事です。

基本の準備物

  • 種いも
  • 野菜用培養土、または畑の土と堆肥・元肥
  • 移植ごて、または小さなスコップ
  • じょうろ
  • 芽かき用のハサミ
  • プランター栽培なら深さのある大型容器

種いもは、スーパーの食用いもではなく、園芸店やホームセンターで販売される栽培用を選びます。食用いもは病気の心配があるほか、栽培用として管理されていないため、家庭菜園では避けたほうが無難です。

春植えと秋植えで考え方が違う

一般的には、春植えは本州中部で3月上旬から中旬ごろがひとつの目安です。北海道など寒い地域では、それより遅くなります。農林水産省の子ども向け栽培資料でも、本州中部と北海道では植え付け時期の目安に差があると説明されています。

秋植えは、暑さで種いもが傷みやすい時期に始まるため、初心者は春植えから始めるほうが管理しやすいです。

植え付けの基本手順

植え付けは、種いもを置いて土をかぶせるだけに見えますが、間隔と向きでその後の作業が変わります。

1. 種いもを準備する

大きい種いもは、1片が30〜50g程度になるように切り分けます。切る場合は、芽が偏らないように分け、切り口を乾かしてから植えると腐敗を減らしやすくなります。

小さめの種いもなら、無理に切らずにそのまま植えて構いません。秋植えでは高温で腐りやすいため、切らずに植える方法が選ばれることもあります。

2. 30cm程度の間隔で植える

畑では、溝を掘って種いもを並べます。株間は30cm程度が目安です。間隔が狭いと、芽かきや土寄せがしにくくなり、いも同士が込み合います。

種いもを切った場合は、切り口を下にして置きます。その上から5〜6cm程度の土をかけ、表面を軽くならします。

3. 水は与えすぎない

植え付け直後は、土が極端に乾いていれば水を与えます。ただし、じゃがいもは過湿で種いもが腐りやすい野菜です。特に畑では、常に湿った状態にしようとせず、排水のよい状態を保ちます。

プランターでは土の乾きが早い一方、底に水がたまると傷みます。鉢底石や排水穴を確認し、水が抜ける容器を使いましょう。

芽かきと土寄せのやり方

芽が出てからの管理で、いもの大きさと品質が変わります。ここで重要なのが芽かきと土寄せです。

芽かきは太い芽を残す作業

芽が10〜15cmほど伸びたら、太く勢いのある芽を2〜4本ほど残し、細い芽を取り除きます。芽が多すぎると、いもの数は増えても一つひとつが小さくなりやすくなります。

抜くときは、残す芽の根元を押さえながら、不要な芽を1本ずつ引き抜きます。株ごと動きそうなときは、ハサミで株元近くを切るほうが安全です。

1回目の土寄せ

1回目は芽かきと同じタイミングで行います。株元に土を4〜5cmほど寄せ、茎がぐらつかないようにします。

土を寄せるときは、株元にくぼみを作らないことが大切です。くぼみに雨水がたまると、病気や腐敗の原因になります。

2回目の土寄せ

2回目は、地上部が25〜30cmほどになったころが目安です。株元にさらに10cm程度の土を寄せ、畝をかまぼこ形に整えます。

この時期の土寄せは、いもが太る場所を確保する作業です。表面にいもが見えそうな場所があれば、早めに土をかぶせます。

土寄せをしないと起きやすい失敗

じゃがいもの失敗は、収穫の直前に見つかることが多いです。掘ってみたら小さい、緑色になっている、数が少ない。原因は栽培中の土の管理にある場合があります。

よくある失敗は次の通りです。

  • 土寄せ不足でいもに光が当たり、緑色になる
  • 株元にくぼみができ、水がたまって傷む
  • 芽を残しすぎて、小さいいもばかりになる
  • 肥料を多く入れすぎ、葉ばかり茂る
  • 収穫を急ぎ、未熟ないもを多く掘ってしまう

農林水産省は、じゃがいもの芽や緑色になった皮にはソラニンやチャコニンが多く含まれるため、取り除く必要があると説明しています。家庭菜園では、土寄せで光を避けることが予防の第一歩です。

畑とプランターの違い

畑とプランターでは、同じじゃがいもでも管理の勘どころが少し変わります。

栽培場所 向いている人 土寄せの注意点 失敗しやすい点
株数を多めに育てたい人 畝の両側から土を寄せ、雨水がたまらない形にする 土寄せ不足、雑草、排水不良
プランター 庭が狭い人、少量から試したい人 最初に土を入れすぎず、芽が伸びたら増し土する 容器が浅い、過湿、土の量不足

プランターの場合、最初から容器いっぱいに土を入れると、あとで増し土する余地がなくなります。半分程度から始め、芽の伸びに合わせて土を足すと管理しやすくなります。

収穫までの見通し

じゃがいもは、植え付けからおよそ100日前後で収穫期を迎えます。葉や茎が黄色くなり、地上部が倒れ始めたら、天気のよい日に掘り上げます。

雨の直後は土が重く、いもに傷がつきやすくなります。収穫後は日なたに長く置かず、風通しのよい日陰で表面を乾かしてから保存します。

保存では、光を避けることが重要です。明るい場所に置くと、収穫後でも緑色に変わることがあります。

まとめ:最初の1作は土寄せを予定に入れておく

じゃがいも栽培は、植え付けたら終わりではありません。初心者が最初に失敗を減らすなら、植え付け日だけでなく、芽かきと土寄せの日も予定に入れておくのが現実的です。

次にやることは、この3つです。

  • 種いもを用意し、植え付け時期を地域の気温に合わせる
  • 株間30cm程度、覆土5〜6cm程度を目安に植える
  • 芽が伸びたら芽かきと2回の土寄せで、いもに光を当てない

じゃがいもは、土の中で育つぶん途中経過が見えにくい野菜です。だからこそ、芽の高さと株元の土の状態を見て、土寄せのタイミングを逃さないことが収穫につながります。

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